平成29年3月31日 第11回 レガシー
年明けの税理士法人化からの大宮事務所開設、そのまま繁忙期である確定申告に突入してきたわけですが、社内体制を整備していくため、グループ編成や新しい役割分担など動き出しております。
私も今週から新規経理の受付をしております。もし、お客様の中で当該ブログをご覧になられてお電話して下さる方いらっしゃいましたら、不器用な受け答えお許し下さい。
そんなことから、席替えもあります。
この一年間、同じメンバーだった島からの移動です。
対面の若手社員とした高校生男子のようなおふざけ話、私の体調が悪くなるといつも心配してくれた斜め向かいの男性社員、隣に座る女性社員からの不意なやつあたり。
どれも楽しい思い出ばかりです。
第11回は「レガシー」です。レガシーとは、先人達が残してくれたもの、ざっくり言うと受け継がれていくものとなります。
身近な例えをすると、秘伝のスープの作り方、ニッチな販売ルート、サービス精神など、色々あるかと思います。
前述の男性社員から借りた本「最強の働き方 世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓(著 ムーギーキム)」によりますと、いかに会社にレガシーを残せているかが1つの成果の目安になると言っています。メールの定型フォーマットやマニュアルでも何でもです。
上記のようなブツでなくても、人に物事・知識・経験を教えるということも、レガシーになるかと思います。
私自身も、今まで出会って仕事をしてきた先輩たちから、色々受け継いできた結果です。
ハードでルーズに仕事をこなし社会の処世術を教えてくれた先輩、普段突き放すくせに最後は必ずケツをふいてくれる先輩、仕事に厳しく昼休みは泣きそうになるくらい駄目だしをしてくるも実は気に掛けてくれた先輩、休日出勤時は必ずパスタをご馳走してくれた先輩などなど。
鑑みますと、「教える」という行為は、その人の今後に影響を与えるとても尊いものであると考えます。
最近、所長からの助言で納得したことがあります。それは、教えている時間は、教えている側も教えられる側も同じ時間だけ拘束されるということです。確かに、親切丁寧に理屈を1から10まで教えるのが理想かもしれませんが、天才じゃない限り初耳で理解したり覚えることは無理だと思います。(言われてみれば、確かに自分も無理だな。予備校の講義でもそうです。)
仕事をする上で利益率(コスト感覚)は切り離せないもので、教えた感な自己満足についても、考えていかないとな、と。
どうすれば効果的・効率的に教えられるのか、どれだけ時間を短縮できるのか、どういう方法が一番成長につながるのか。
これからの自分の課題です。教える側も、教えられる側も、自己研鑽が必要になりますかね。
まぁ、でも。
自分が教えたことのうち、1つでもいいから、今後の人生に役にたつことがあれば、それだけで十分かなと思っています。
きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ
「長い旅の途上」星野道夫
つづく